2017年10月17日更新

インフルエンザと風邪の見分け方

インフルエンザはウイルスを原因として感染する感染症です。特に体力や免疫力が低い人、乳幼児や高齢者の場合、治療が遅れると脳症や肺炎などの合併症を発症し、それが命に関わることもあります。ですからインフルエンザの見分け方をしっかりとおさえておき、該当する場合は早めに適切な治療を受けることが大切です。
インフルエンザの疑いがある男性インフルエンザと混同されやすいのが風邪です。両者の見分け方として、まずは症状の違いが挙げられます。風邪は発熱と言っても37~38度前後で留まることが多く、くしゃみや咳、喉の痛みや鼻水、鼻づまりなど呼吸器に症状が集中するのが特徴です。ごくまれに腹痛や下痢のような、消化器系に症状が出ることもあります。これに対してインフルエンザは、発熱が38度以上になることも多いのが見分け方のひとつです。38度以上、場合によっては40度以上になることもあり、これが乳幼児の脳症につながることもあります。症状に関しても咳、喉の痛み、鼻水と言った風邪のような症状が出る他に、全身の倦怠感や関節痛、筋肉痛、頭痛、食欲不振など全身にあらゆる箇所に症状が出てくるのも特徴です。勿論、消化器における下痢、腹痛が出てくることもあり、これらの諸症状は風邪よりもはるかに重いのも見分け方における重要なポイントです。
症状の進行速度についてですが、風邪の場合は比較的ゆっくりと進行していくことが多いです。逆にインフルエンザはウイルスに感染して症状か発症してから重度化するまでの時間が短く、つまりは急速に症状が進行していくのが基本です。また風邪は基本的には年間、どの季節においてもかかる可能性がある症状です。しかしインフルエンザには、ウイルスが爆発的に流行するシーズンと言うのがあります。だいたいこれは冬場、空気が乾燥している季節です。ですからその季節に、上で説明したような症状を発症した場合には、インフルエンザを疑った方が賢明です。

インフルエンザと風邪の潜伏期間

インフルエンザと風邪では潜伏期間にも違いがあります。風邪の原因であるウイルスは何百種類も存在して、代表的なのはライノウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルスなどが挙げられます。通常の風邪であれば潜伏期間が5日から6日と言われています。
一方インフルエンザにはA型、B型、C型の種類が存在して、主な違いとしてはA型とB型は冬に流行するのに対してC型は1年中感染する場合があります。また時期は多少前後しますが、A型は12月から1月に流行してB型は2月から3月に流行します。インフルエンザでは潜伏期間が1日から3日と言われています。

インフルエンザや風邪の潜伏期間は人によって前後するのであくまで目安として参考にしてください。インフルエンザの潜伏期間については外部サイトにも情報が掲載されているので下記サイトをご覧ください。

リンク情報:インフルエンザの潜伏期間ってどのくらい?

インフルエンザの予防と治療方法

インフルエンザウイルスはA型とB型、C型の3種類がありますが、基本的にA型とB型が人間に感染するとされ、HAと略されるヘマグリチニンとNAと略されるノイラミニターゼの型や組み合わせによって症状や感染力が大きく異なります。またインフルエンザウイルスは突然変異する事があり、薬剤に対する耐性や強毒性のウイルスに変異する確率が高いとされています。インフルエンザの治療方法は抗ウイルス治療と対症療法がおこなわれています。
対症療法はインフルエンザの症状である発熱や筋肉痛、鼻詰まり、胃腸症状などに対して解熱鎮痛薬や抗ヒスタミン薬などを投与します。抗ウイルス治療は一般的に塩酸アマンタジンとノイラミニダーゼ阻害薬が投与されています。シンメトレルに含まれる塩酸アマンタジンは特にA型ウイルスに有効とされ、発症初期に服用する事で発熱期間が1~2日短くなり早期治癒に有効とされていますが、耐性が起こり易い特徴があります。
手を洗う子供タミフルやリレンザなどのノイラミニダーゼ阻害薬はA型とB型双方に有効とされていますが、発病後のウイルス増殖がピークに達する48時間以内に服用する必要があります。アビガンはインフルエンザウイルスの増殖に必要な遺伝子情報の複製を阻害するRNAポリメラーゼ阻害薬です。RNAポリメラーゼ阻害薬は、感染細胞内でのウイルスの遺伝子情報の複製を阻害し、ウイルス自体を死滅させる効果が期待出来ます。インフルエンザの予防は流行シーズンを迎える11月のワクチン接種が有効とされ、2015年の秋冬シーズンにはA型2種類のB型2種類のウイルスに対応する4価ワクチンが用意されています。手洗いとうがいをこまめに行い、インフルエンザウイルスの空気中での活動や感染を抑制する為に加湿器などで室内の湿度を50~60%に保ち、十分な栄養と十分な睡眠をとり体の免疫力を高めると良いでしょう。

インフルエンザワクチンは賛否両論!?

注射器を持つ医師毎年秋も終わる頃になれば、予防接種も受けてインフルエンザ対策をしなくてはいけないと気合を入れる人も多い事でしょう。けれどもこのインフルエンザ用のワクチンについては効果も賛否両論なため、どうしたら良いのかと思う事も少なくありません。インフルエンザの予防接種の働きに関しては、感染性をなくしたウイルスを予防接種という形で体内に取り込んで抗体を作ってウイルスへの免疫を作っていきます。化学処理されたウイルスはワクチンと呼ばれています。
いろんなタイプがありますが、毎年どの型が流行るのだろうかというのは予想をしてから予防接種の準備をするのでそれほど外れる事はありません。その一方でインフルエンザの予防接種には効果より副作用の方が強いということで接種はしなくてもいいという意見もあります。
それに、ワクチンを製造する際に使う微量のアルミニウムや水銀などの方が余程体に悪影響を与えるだろうと考えている人も多いのです。ワクチンを打つことでアレルギー症状が出る人もいますし、それが逆に重篤な症状を引き起こす事もあります。予防接種でのワクチンが作る抗体は血液中の中には存在するものの、感染経路として多い鼻やのどの粘膜を守るのは難しいとされています。
様々な意見があるので予防接種を受けるのかどうか、どちらがいいのかは本当に悩むものです。接種をしていても感染するときは感染して療養する事になります。その為、あくまで予防接種を受けるのは自己判断として、普段の生活で食事に気をつけたり不規則な生活をしないよう健康に気を使うなどしていく事が大切になります。しっかりと日々の生活も見直して、インフルエンザが流行しても元気でいられるようにしたいものです。